・神の国を求めなさい
主イエスは地上の事柄に対する執着ではなく、まず第一に「神の国を求めなさい」と語ります。神の国は神の恵みが支配する世界のことです。その国はすでに天から下って地上に突入しており、神は主イエスの弟子たちを喜んでそこに招かれておられます。その際に、必要なことは信じて「求め続ける」姿勢です。
・天に宝を積み上げる
しかし神の国を求める信仰は、空虚なものではなく、具体的な生きた信仰として実践されていく必要があります。それが「持ち物を売って、施しをし…宝を天に積み上げる」ということです。「売って、施す」ということは、「私」にとって痛みを伴うことですが、その分、私のために天に宝が積み上がる結果となります。しかもその宝は朽ちない永遠の宝となって、神の目に留まる信仰の証となるのです。神もまた、その人を永遠の愛によって愛し、また生命を与えられます。
・宝のあるところに心
「宝のあるところに、あなたがたの心もある」とあります。つまり地に宝がある時、その心は地上に属し、天に宝がある時、その心は天の属するということです。宝がどこにあるかによって、その人の本質が顕になるのです。
かつて修道女マザー・テレサが「自分自身が痛む程に与えなさい」と語っていたということですが、彼女ほどの痛みではなくても、自分に与えられた信仰にしたがって「痛んで」天に宝を積み上げることは大切な信仰の実践です。
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