コイノニアと教会
パウロはピリピ教会について「私と困難を分け合って」 と語っています。「分け合って」とはコイノニアで、パウロがこの手紙で良く用いている言葉です。これまでも恵みにあずかった人々」1:7、「御霊の交わり」2:1、「キリストの苦しみにあずかる(コイノニア)」3:10、「キリストの血にあずかる」 などがあります。このようにしてパウロは、教会の交わりは特別な霊的な交わりであることを示しております。
・物をやり取りする教会
さらに「物をやり取りしてくれた教会」と語ります。それはピリピ教会がパウロの元に金銭を送ってくれたことを示しています。これもコイノニアという言葉が用いられており、物や金銭も歴とした霊的な交わりであることを現しています。それはパウロたちの欠乏を補うことになったのですが、それ以上に双方に霊的恵みをもたらしたことを指摘します。
・神への供え物
さらに「神が喜んで受けてくださる供え物 」とあります。旧約の時代には神殿があり、そこでいけにえをして贖いをなし、さらに神との交わりの場としました。しかし新約時代はキリストのゆえにいけにえは必要ありません。しかし神との交わりのために自発的に献金するという形で「神に喜ばれ」、神との交わりを深める機会が提供されているのです。