・エレミヤ
エレミヤはBC627年からBC580年頃に活動した預言者です。彼はアナトテの祭司の家系出身です。彼は滅亡期にあった南ユダにおいて王と人々の罪を徹底して断罪しました。彼はしばしば「涙の預言者」と呼ばれますが、しかし、未来における神の民の再生を預言したという点で「希望の預言者」と言うこともできます。
・預言者としての召命
預言者はすでに申命記18:18において、その出現が予知されていた人々です。神はモーセに対して「あなたようなひとりの預言者を起こそう」と語っております。エレミヤの召命は厳かなものでした。神はエレミヤに対して「…あなたを知り」「…あなたを聖別し」「あなたを…預言者と定めて」と語ります。神がみ言葉のために用いる器を特別な選びと定めの中に置いていたと言うことです。
・エレミヤの応答と神の主権
神の召命に対してエレミヤは、拒絶します。しかしながら、預言は人間によるのではなく、神の主権のもとでなされることを示します。また同時に神の愛を示し、神がともにおり、どのような危機からも救うことを約束します。
私たちはエレミヤをはじめとした預言者の時代から遠く離れた時代に生きていますが、彼らのことばは神のことばとして、現代に向けて語られているのです。