・総督ピラトの前で
祭司長とユダヤ指導者たちは、夜中に議会を持って主イエスを有罪としローマ法廷のもとで、十字架刑にすることを決議しました。翌朝、ローマ総督ピラトの法廷につれていき主イエスを訴えますが、ピラトは無罪と判断します。しかし彼らユダヤ指導者らは「あくまで言い張って」告発し続けています。
・国主ヘロデの前で
主イエスはガリラヤ領主ヘロデの元にも引き出されます。彼は洗礼者ヨハネの殺害者であり、邪悪で狡猾な人間でした。彼は奇跡を見たいと思い、色々と質問しますが、真摯に聞こうとはしません。そのような人間に、主イエスは沈黙を保ったままでした。
やがてそこでも祭司長とユダヤ指導者らは、激しく訴えたので、ヘロデ王は主イエスを侮辱し、はでな衣を着せて、ピラトのもとに返します。
・十字架につけろ
ピラトは主イエスを釈放する口実を作りますが、ユダヤ人指導者らは、人殺し「バラバ」の釈放を求めます。さらに「十字架だ。十字架につけろ。」とあくまでも大声で主張します。「そしてついにその声が勝った」とあります。
祭司長とユダヤ指導者たちは、自分を義とする人間の典型です。そこではいつでも神とキリストに対する反逆があるのです。しかし、神はいつでも、人間の思いを超えた形で新たな救いの道を開かれるのです。
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