・ある金持ちの役人
「ある役人」が主イエスのもとにきて「永遠のいのち」獲得の手段について、質問しています。「役人」とは、ユダヤ議会の一員、あるいは指導者の一員のことです。彼はイエスのもとに来て、イエスのような尊い存在となり、それでもって永遠のいのちを獲得できると考えいました。しかし、それは彼の思い上がりであり、浅はかな神観に基づく願いでした。
・1つ欠け、すべての欠け
主イエスは役人の浅はかな考えを指摘しています。「尊い」とはただ神だけで、人間に使うべきではないのです。神と人間との間には永遠の乖離があります。
さらにまた彼は律法を「守っております」と主イエスに対して返答していますが、それも思い上がりであり、表面的には守っているように錯覚していても、その本質からは程遠かったのです。つまり一つの欠けは、全体の欠けなのです。役人は「持ち物を全部売り払い…」の言葉を聞くと「非常に悲しんだ」とあります。
・ラクダと針の穴
「裕福な者が神の国にはいることは、何とむずかしい」とありますが、たしかに人間的な善行と蓄財によっては神の国に入ることも、永遠の生命を獲得することもできないのです。ただ必要なことは、イエスを神の子キリストと心から信じて、一切を神に差し出すことだけです。「人にはできないことが、神にはできるのです。」
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