・子どもたちが
「人々がその幼子たちを、みもとに連れて来た」時のことが記されています。弟子たちは、幼子たちはイエスには相応しくないとして、それを妨げようとしました。彼らは、子どもたちは無力で、価値がなく、主イエスの宣教の妨げになると考えたからでした。 その弟子たちの考えと態度は、この世の中では一般的なものです。
・子どもと神の国
「しかしイエスは、幼子たちを呼び寄せて」とあります。イエスの思いは、弟子たちの思いとは、いつの場合でも、異なっているようです。さらにこの機会を捉えて、「神の国は、このような者たちのものです」と真理を明らかにしています。神の国とはイエスの福音の中心テーマでしたが、弟子たちにはなかなか理解しにくい世界でした。しかし幼子たちの姿と態度は、まさしく神の国に招かれる者たちのあるべき姿と態度そのものだったのです。
・子どものように神の国を
「子どものように神の国を受け入れる者でなければ、決してそこに、はいることはできません。」
「子どものように」とは、自らの無力さの自覚、全面的に相手を信頼する心と態度です。神がイエスを通して無償で神の国を提供しておられます。その神の国に入る者たちの資格は、何かの能力や功績を差し出すのではなく、ただ自分の無力さを覚えて、信頼して受け入れることです。
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