・自己義認の誤り…パリサイ人
主イエスは「自分を義人だと自任し、他の人々を見下している者たち」の誤りを示すために例話を語ります。その例話で語られるのは「ひとりのパリサイ人」です。彼は宮に登って祈るのですが、隣の取税人を見下し、自分の義を神の前に主張しています。「この取税人のようではない…私は週に二度断食し…十分の一をささげております」と。
・ある取税人
「ところが、取税人は遠く離れて立ち…自分の胸をたたいて言った。『神さま。こんな罪人の私をあわれんでください。」とあります。取税人とは、ローマ帝国のもとでユダヤ人から税を取り立てる人々でした。彼らは律法を知らずアウトロー、罪人として、人々に蔑視されていました。そこで彼は神の前に相応しくない罪人であると自己認識をして、ただ神にあわれみを求めています。
・自分を高くする者 低くする者
「あなたがたに言うが、この人が、義と認められて家に帰りました。パリサイ人ではありません。」と、主イエスの言葉は、いつでも人の思いと異なっています。神の御前ではいつでも「自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるからです」。
この例話は単に、パリサイ人のことを語っているだけではなく、キリストの弟子たちに対する警告として語られています。私たちも人との比較で自己義認する体質があるので、注意しなければなりません。
0 件のコメント:
コメントを投稿