2020/11/29 ルカ福音書8:40~48 長血の女の信仰

 ・長血の女
 本日の箇所では、主イエスと弟子たちがヤイロの家に行く途中、ある女性と出会ったことが記されています。その女性は長血を患っていて、出血と苦痛の中にあり、しかも律法では汚れた者とみなされていました。他の福音書では、医者通いで財産を失って、まったく不幸のどん底にあったことが記されています。

・着物のふさに
 彼女は「イエスのうしろに近寄って、イエスの着物のふさにさわり」ました。 それは自分の汚れを意識したためであるとともに、イエスは汚れた者をも受け入れ、癒やしてくださるという信仰によりました。小さな信仰ですが、確かさを感じます。
 彼女が癒やされたことを自覚した時、主イエスもまた「わたしから力が出て行くのを感じた」と語られました。信仰による接触は、単に着物の房にとどまらずに、イエスとの霊的な接点となったからです。

・長血の女の信仰
 彼女はイエスの求めに従って、不承不承に御前に進み出て、人々の前で癒やされた次第を証ししました。それに対して主イエスは「娘よ。あなたの信仰があなたを直したのです…」と語られます。彼女が主イエスの前に出て明確な告白をすることと、主イエスによって信仰によって癒やされたことを明確に教えられる必要があったのです。
 このようにして、彼女の小さな信仰は不幸から幸いへの大きな転換点となりました。

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