・ヨハネのつまずき
バプテスマのヨハネは、ヘロデ王によって捉えられて危機的状況にありました。その時、弟子たちを遣わして「おいでになるはずの方は、あなたですか」とイエスが神の子キリストであるかどうかと問うています。ヨハネは、罪悪人に対して厳しい裁きを下すことがないイエスに、つまずきを覚えていたのです。
・目で見、耳で聞くこと
それに対して主イエスは次のように答えます。「あなたがたは行って、自分たちの見たり聞いたりしたことをヨハネに報告しなさい…」。イエスは丁寧に、自分がキリストであることを説明することはしません。自分たちで主体的に自分の目で見ること、自分の耳で聞くようにと語っております。さらに預言に照らし合わせて知るようにと指示します。「盲人が見えるようになり、足なえが歩き…」とはイザヤ書のキリスト預言です。
・つまずかない者は幸い
「わたしにつまずかない者は幸い」とあります。人は、世の様々な偏見と先入観の枠に捉えられて、そのままではイエスにつまずきます。そのつまずきを乗り越える人は、神がその人を促して、イエスについて「自分の目でよく見、耳でよく聞いた」からです。
パスカルのことばまさに至言です。「神は心の底から神を求める人々にはあからさまに現れ、心の底から神を避ける人々には隠れたままでいようと欲した。」
0 件のコメント:
コメントを投稿