・内なる人は新たに
パウロは、どのような試練や衰えを経験をしても「勇気を失いません」と語ります。それは「外なる人が衰えても、内なる人は日々新たにされる」からです。「内なる人」とは私たちの内に生きる「新しい人」のことです。それはキリスト信仰とともに誕生し、「外なる人」が衰えても、絶えずキリストに似た人として新しくされていきます。
・患難の中でこそ
「今の時の軽い患難」とありますが、地上での苦しみは、どのように辛くても、それは軽いのです。しかもその患難を契機として「内にある人」は、将来の「永遠の栄光」の姿に似せて変えられていきます。これらのことは、目に見えないメカニズムですが、それをしっかりと霊的イメージとして捉えていく必要があります。それが霊的大人のものの見方です。
・目に見えないものにこそ
「見えるものにではなく、見えないものにこそ目を留めます」とあります。私たちは「目に見えるもの」「外なる人」に関わることだけに目を奪われて生きています。しかしより優れた賜物は「目に見えないもの」「内なる人の栄光」です。これは目に見えない分、心の目をしっかりと向けなければ明瞭に見えません。
「老いていく」という現実は、確かに患難であり試練ですが、「外なる人」の現象だけに心奪われず、むしろそれを契機に栄光に向かって日々新たにされていく「内なる人」とその栄光を注視しましょう。
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