・百人隊長
主イエスがカペナウムに入ったときに、百人隊長が下僕の癒しを求めて、イエスのもとに長老たちを遣わしてきました。長老たちは百人隊長の功績を上げて、彼は「私達の国民を愛し、私たちのために会堂を建ててくれた人」ということで、愛顧をいただく「資格がある人」と語ります。
・百人隊長のへりくだりと信仰
しかしイエスの一団が百人隊長の家に近づいたときに、百人隊長は友人たちを派遣して「あなたを私の屋根の下にお入れする資格は、私にはありません」と語ります。それは彼は異邦人であるという理由と彼自身が深く神を恐れる心と罪の自覚をもっていたからです。
そこで彼は「ただ、おことばをいただかせてください」と語ります。「おことば」は神から罪人に、天から地に下る手段、しかも恵みと救いの力は何ら減ずることがないと告白しています。彼はその真理を自分の職務から類推しています。いかにも軍人らしい率直で鋭い洞察です。
・りっぱな信仰
「このようなりっぱな信仰は、イスラエルの中にも見たことがありません」とあります。往々にして、ユダヤ人は自分たちを神の民として律法を持つことだけで慢心し、何らかの「資格」あるかのように考えていました。しかし百人隊長は、異邦人であるゆえに罪の自覚を持ち、低いところに下される「みことば」を切に求めました。そのようにして「りっぱな信仰」を獲得し、さらに恵みと救いが与えられたのです。
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