第3次伝道旅行とエペソ
パウロによる第3次伝道旅行の主な伝道地はエペソでした。エペソはアジアの州都でローマ第4番目に大きな町でした。しかしアルテミスの神殿や魔術が盛んな霊的には、暗い土地柄でした。
・聖霊のバプテスマ
エペソでは、先にアポロやほかの弟子たちが伝道活動をしており、いくらかのキリスト者がいました。しかし彼らはヨハネのバプテスマしか知らず、人間的悔い改めと形式的バプテスマで留まったままでした。
そこでパウロが「主イエスの御名によってバプテスマ」を授けると、彼らは「聖霊が彼らに臨まれ、彼らは異言を語ったり、預言をしたりした」のでした。
・エペソ教会と聖霊
パウロは、長くエペソに留まって伝道したため、福音はアジア州全体に伝播することになりました。それはパウロの力だけではなく、彼の周囲にいた弟子たちにもよります。
はじめに聖霊のバプテスマを受けた人々は12人でしたが、彼らはちょうど、はじめの使徒たちのように聖霊によって一致して御言葉の宣教と教会形成をなしました。
私たちの教会形成も、それぞれが聖霊のバプテスマを受けていることを自覚することが大切です。さらに、主イエスにすべて明け渡して献身する姿勢を持つ時に、今の時代においても聖霊は私たちに満ちるのです。