2019/1/20 使徒の働き20:1~12 トロアスの教会


・新しい生命の集団
 パウロはエペソを去ってマケドニヤ、ギリシヤを巡ります.彼を中心とした集団には、様々な地方出身の人々が加わっていました。まさしく新しい生命の集団でした。彼らはキリストの福音によって結びつけられていました。

・トロアスの教会
 彼らはギリシヤを後にして、対岸のトロアスに立ち寄ります。トロアスは古代叙事詩イリアッドスの舞台でした。しかし彼らは全く新しい世界観、死生観をもたらしています。
 「週の初めの日に…集まった」とあります。彼らは愛餐/聖餐の交わりをし、御言葉の勧めと説き明かしの時をもっています。これは日曜礼拝の起源です。
・ユテコ…新しい生命の中で
ユテコというひとりの青年が窓のところに腰を掛けていたが眠り込んでしまって、三階から下に落ちた。抱き起こしてみると、もう死んでいた」とあります。教会の交わりの中で、不慮の事故や悲劇的な出来事は起こったのです。
 パウロは彼を抱きかかえて「心配することはない。まだいのちがあります」と語っています。パウロの元で復活の奇跡が起こったのです。それは福音の交わりにある永遠の生命について証しとなり、人々は「人からならず慰められ」ています。
 私たちは時代も、場所も遙かかなたの時代に生きています。しかし、トロアスで起こったことと基本的に同じことが、私たちの内でも起こっているのです。