・新しい生命の集団
パウロはエペソを去ってマケドニヤ、ギリシヤを巡ります.彼を中心とした集団には、様々な地方出身の人々が加わっていました。まさしく新しい生命の集団でした。彼らはキリストの福音によって結びつけられていました。
・トロアスの教会
彼らはギリシヤを後にして、対岸のトロアスに立ち寄ります。トロアスは古代叙事詩イリアッドスの舞台でした。しかし彼らは全く新しい世界観、死生観をもたらしています。
「週の初めの日に…集まった」とあります。彼らは愛餐/聖餐の交わりをし、御言葉の勧めと説き明かしの時をもっています。これは日曜礼拝の起源です。
・ユテコ…新しい生命の中で
「ユテコというひとりの青年が窓のところに腰を掛けていたが…眠り込んでしまって、三階から下に落ちた。抱き起こしてみると、もう死んでいた」とあります。教会の交わりの中で、不慮の事故や悲劇的な出来事は起こったのです。
パウロは彼を抱きかかえて「心配することはない。まだいのちがあります」と語っています。パウロの元で復活の奇跡が起こったのです。それは福音の交わりにある永遠の生命について証しとなり、人々は「人からならず慰められ」ています。
私たちは時代も、場所も遙かかなたの時代に生きています。しかし、トロアスで起こったことと基本的に同じことが、私たちの内でも起こっているのです。