2017/6/4 ピリピ4:1~3 主にある一致



・「しっかりと立つ」
 信仰者たちが神とキリストとの強固な交わりの中にあることを示した後、パウロは、ピリピ教会の人々を激励しています。「しっかりと立って」とあります。戦場の兵士の、あるいは試合に臨む競技者に対するようなイメージで語っています。地上に生きるキリスト者は神の軍のようであり、地上にあって様々な悪に立ち向かうのです。そのために信仰の足場を固める必要があるのです。

・主にある一致
 ピリピ教会はすぐれた教会でしたが、教会内でユウオデヤとスントケという2人の有力女性の対立がありました。福音に熱心あまり、宣教方針などでしばしば対立が起こったのです。パウロは異端に対しては、徹底した排除するように命じますが、同じ信仰者同士の場合は、極力、和解し一致するように勧めています。「主にあって」とは、主イエスが十字架で示されたへりくだりの思いに真似てということです。

・周囲の協力
 「彼女たちを助けてやってください」とあります。これは周囲の者たちに対する勧めです。対立を放置したり、どちらかに加担するのではなく、和解のために助力するように促しているのです。何としてでも、教会内の対立は避けるべきで、「主にある一致」が保たれなければならないのです。その一致した教会において、主イエスの臨在は際立ち、力ある賛美と宣教が起こります。