2017/6/18 Ⅰテサロニケ2:11~12 父と言葉



・父と言葉
 パウロは教会の中で「母のように」「父がのように」と語っています。父は母とは別の意味で子どもを育てるために重要な存在です。
 この百年で父親像は大きく変遷してきました。昔の父親は、権威がありその存在感はたいへん大きいものでした。しかし現在も、父親の存在は決して小さくはないのです。この礼拝では、特に父の言葉の重要さについて覚えます。

・勧め
 パウロは「父のように」「勧めをし」と語ります。子どもの側にいて、ふさわしい励ましの言葉を与えることです。昔、父親は後ろ姿で育てるように考えられたことがありますが、後ろ姿だけでは、子どもを十分に励ますことはできず、明確な言葉をもって助言をして励ますことが大切です。

・慰め
 次に「慰めを与え」とあります。これも近くにいて落ち込んだり、失望している子どもを愛と優しさを感じる言葉で語ることを意味します。慰めは母親だけの役目ではなく、父親でなければの慰めがあるのです。

・命じ…証しする
 最後に「おごそかに命じ」とあります。別訳に「ハッキリと証言し」とあります。ちょうどアブラハムが息子イサクとモリヤの山に向かう時のようです。イサクは色々と不足と不安を覚えて父に尋ねるのですが、アブラハムはハッキリと息子に対して信仰を証ししています。「(すべて)主が備えてくださるのだ」と。