・主の使いがマノアの妻に現れ
あるとき、主の使いがマノアの妻に現れて語ります。「見よ。あなたは不妊の女で、子どもを産まなかったが、あなたはみごもり、男の子を産む。」マノアの妻は不妊でしたが、神のプレゼントとして子どもを産むことになります。
・子どもを献げ、委ねて育てる
しかし主の使いは、子どもを神に献げたものとして育てるように命令します。「ぶどう酒…を飲んではならない。…その子の頭にかみそりを当ててはならない。その子は…ナジル人であるからだ 」ナジル人とは、神に献げた人という意味です。
・その名は不思議
マノアは主の使いに名を尋ねたとき、み使いは「わたしの名は不思議」と答え、不思議なことをなしました。主なる神にいけにえを献げたときに「祭壇の炎の中を上って行った」のです。
やがて、子どもサムソン(太陽)が誕生しましたが、彼の生涯は不思議な形で神の救いの業を実現したのです。
・神は親の思いを超えて
サムソン誕生の物語は、私たちに子育てのヒントを与えます。それは子どもは神のプレゼントであり、親の思いを超えた神の不思議、神の救いを体現していくということです。親ができることは、過干渉と過放任を避けること。また神に献げ、神に委ね切って育てていくことだけです。