・もう一度ユダヤに
ラザロの病が知らされてから二日が過ぎてから主イエスは「「もう一度ユダヤに行こう」と弟子たちに語っています。ユダヤでは主イエスの生命を狙う者たちがいて危険であると弟子たちはいさめましたが、主イエスは光としてのご自身を信頼して従うように促します。
・眠りからさましに
「わたしたちの友ラザロは眠っています。しかし、わたしは彼を眠りからさましに行くのです。」
この時、ラザロの地上の生命は失われ、肉体は朽ちておりました。しかし、主イエスにとって地上の死はただの「眠りにすぎず」、彼が言って覚ませば目覚めるだけのものでした。確かに再び生命を甦らせ、しかも前よりも強い体で甦るならば、地上の死は死ではなく、ただの「眠り」です。
・死は眠りにすぎない
この時に、弟子たちもラザロがすでに死んでいることを知っていました。それで主イエスのユダヤ行きは危険であるとともに徒労であると考えていました。彼らはイエスを信じていたのですが、その信仰は浅く、死という現実に絶望していました。
そこで主イエスはあえてラザロが死んでからユダヤに行き、不信仰から弟子たちを解放しようとしたのです。
私たちもまた、死という現実に圧倒され、絶望的になる傾向を持ちます。しかし、主イエスはご自分を信じる者たちに「死は眠りにすぎない」ことを示そうとされているのです。