・盲人バルテマイ
マルコ福音書においてバルテマイ物語は1つの信仰の典型を描いています。
バルテマイはテマイの子で誇りある人でしたが、盲人であるためエリコ町外で物乞いをしていました。それは彼にとって苦痛で辛い生活でしたし、また人間としての深い絶望感と疎外感を覚える生活でした。
・バルテマイの信仰
イエスの一行が町を出て彼の前を通りがかったときに、彼は「ダビデの子のイエスさま。わたしをあわれんでください。」と叫び始めました。彼はイエスが神の子であり、恵みとあわれみの神であると信じたのです。
彼の信仰の徹底さは、大勢の者たちが彼をたしなめても、必至に叫び続けたという態度に現されています。人の少しの反対で信仰の求めを諦めるのは、本当の信仰ではありません。
・イエスのあわれみ
しばしば、イエスは初めに素っ気ない態度を取られます。それは求める者の心に信仰が熟成される時を待ってのことです。イエスは恵みの神としてすぐにでも私たちを救いたいと願っています。しかしイエスの恵みと救いを受け取る手段は信仰のみなのです。
バルテマイの信仰の姿を見て、即座にイエスは彼を呼んで、「目が見えるように」します。「あなたの信仰があなたを救った」とは、彼の求め続ける信仰姿勢です。
・私たちの信仰
この物語は肉眼の癒しを描いていると同時に、私たちの心の目が開かれることを目的にしています。神の第1の願いは、私たちの心の目が開かれることで、その時にバルテマイと共にイエスがはっきり見えて、イエスに仕え従う幸いを覚えることができるのです。
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