・ゼベダイの子たちの頼み事
ゼベダイの子たちは、エルサレム入城を前にして、神の国が実現すると感じ、イエスの栄光の座で高位につくことができるように頼み事をしました。誰にでも、人の先に立ちたいという願いはあるのです。
主イエスは彼らの内に神の国について誤った考えがあることを知りつつも、「人の先に立ちたい」という願いを受け止めます。そして主イエスは彼の「杯」と「バプテスマ」を共にするべきことを確認します。
・地上の国と神の国は原理が違う
さらに弟子たちすべてに対して、地上の国と神の国は原理が全く異なることを示します。地上の国では、支配者は自己を中心にして人々を支配しようとし、その結果、争いが絶えません。
しかし神の国では先に立つ者は、自己を神に従わせて小さくし、人々に仕えます。人々も互いが互いに使えようとします。そこには平和が宿ります。
・「神の国」の姿勢
「人の子」とは神の子キリストのことで、彼は「神の国」の王です。彼は人となって地上に来て、ご自分で人々に仕えることで、神の国の姿勢を示します。その仕え方は徹底しており、実に十字架の死に至ります。
私たちは、彼の姿から学ぶだけではなく、自ら彼の贖いを受け、彼に仕えていただくことで、「仕える」心と姿勢を身につけることができるのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿