・イエスの肉の兄弟
「イエスの兄弟が来て・・イエスを呼ばせた」とあります。これはヨセフとマリヤのの間にできた血肉の兄弟たちです。彼らはイエスは血と肉の絆の中で育ったので「イエスを呼ぶ」権利があると思っていました。しかし公生涯の中にあるイエスにとって、彼らの元に向かうことはアダムの絆に復帰することでした。光の子が暗闇の子の中に戻ることはありえませんでした。血肉のアダムの絆(きずな)にある限り罪と死という呪いの連帯にとどまることになります。
・イエスの霊の兄弟
神はイエスを地上に遣わして十字架の贖いをなし、新しい絆である神の家族を作られました。神の家族となった者たちは古い絆にとらわれることなく、この新しい絆に入ります。そしてイエスと共に永遠の生命と神の国の相続が約束されています。
新しい絆に入るためには「神のみこことを行なう」ことです。それは第1にイエスを信じて主と告白すること、第2にイエスを信じる者たちとの愛の交わりに留まること、第3にイエスの福音のために生きることです。
・イエスの元に留まり導く
私たちにとって地上の家族は大切な存在ですが、彼らを救う手段は彼らに「呼ばれ」彼らの元に返ることではありません。むしろイエスの元に留まり、愛の交わりを築き、私たちの家族をも光の中に導くことです。
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