2022/7/17 ルカ福音書21:20~36 油断せずに祈る

 ・エルサレム滅亡の預言
 主イエスはエルサレム滅亡について預言し「そのとき…山へ逃げなさい 」と語ります。実際にAD70年にエルサレムはローマ軍によって包囲されて陥落し、神殿も破壊されます。そのときにキリスト者たちはこの警告に従って近くの町に逃れました。

・キリスト再臨
 主イエスはさらに世の終わりに現れる天変地異の前兆について触れます。「諸国の民は…不安に陥って悩み…恐ろしさのあまり気を失い」とあります。しかしそのときこそ、キリスト再臨と贖いの完成という希望の時となります。「からだをまっすぐにし、あなたがたの頭を上に上げ」とは、文字通りのスタイルを取るというより、強い希望を抱くべきことを示しています。

・油断せずに祈る
 「放蕩や深酒やこの世の煩いのために沈み込んで」とありますが、キリスト者であっても、世との関わりが強くなるときに、霊的に眠り、このような危機的状態となります。
 そこで「いつも油断せずに祈っていなさい」とあります。「油断せずに」とは、夜番の歩哨が眠らないでいることを意味する言葉です。ちょうどそのように、世の楽しみや煩い事にとらわれて、霊的に眠らないようにということです。
 「祈り」とは、神を怖れて信じ、期待するという、霊の営みです。私たちは「祈り」によって、世の眠りから免れて、再臨待望の灯火を保つことができるのです。

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