2021/10/31 ルカ福音書14:7~11  自分を高くする者 低くする者

 ・披露宴のたとえ
 食事に「招かれた人々が上座を選んで」いました。それは、パリサイ人らにとって、上座は、いわば栄光の座で、自分の宗教的社会的地位を築く機会であると同時に、自分の虚栄心を満足させる場となっていたからです。その事に気づいた主イエスは、婚礼の披露宴の例えを語り、それによって神の国でのありかたを示しております。

・上座ではなく 末席に
「上座にすわってはいけません」とあります。それは後で「あなたよりも身分の高い人」が来た時に、主催者の判断で末席に移され「恥をかく」ことになるからです。そこで「末席に着きなさい」と勧めています。それは、自分を一番小さく低い者と考えて、それにふさわしい席に着きなさいということです。その場合も主催者は、その人のことを覚えて、必ずや上席に招かれて面目躍如となるということです。

・高くする者 低くする者
 「だれでも自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされる」。この原則は、神の国では徹底しています。そこでは神が主権者で、虚栄や高慢で上座に着こうとする者は、確実に恥を受け、反対に自分の小ささを認識して、へりくだる者は、神によって栄光を受けるということです。このことは、主イエスご自身が身を持って示されたことです。彼は低くなったがゆえに、神によって何よりも高められました。
 

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