・祝宴の招待者
主イエスは祝宴の招待者について「昼食や夕食のふるまいをするなら、友人、兄弟、親族、近所の金持ちなどを呼んではいけません」と語っています。それは、身近な人々との交わりは、ギブ&テイクの関係で、本質は自己愛に基づく地上の狭い人間関係に過ぎないからで、神の国の愛の関係ではないことを明らかにしています。
・招待者は貧しい人…
「祝宴を催すばあいには、むしろ、貧しい人、不具の人、足なえ、盲人たちを招きなさい」とあります。「貧しい者…」は社会的立場も経済力もなく、ユダヤ社会では、交わりや集団からは除外される傾向がありました。また一般の人々は、彼を食卓に招いても、なんの益にもならないと考えていました。しかし主イエスは、そのような人々こそ祝宴に招くのが「幸い」と語っております。それは彼が「お返しできない」分、神に対する純粋な愛が現れるからであり、それゆえに「義人の復活のとき」神が報いてくださるからです。
・神の国の招待者
主イエスもまた、神の国に招いているのは、世の力ある者ではなく「貧しい者…」です。私たち自身も、貧しい時に、キリストによって見いだされて、招かれているのです。そこで私たち自身も、キリストから受けたとおりに、「幸い」な愛、神の国にふさわしい愛を実践するようにいたしましょう。
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