2021/6/13 ルカ福音書11:45~54 律法専門家と知識の鍵

 ・律法の専門家も忌まわしいもの
 主イエスは律法の専門家たちに対しても「忌まわしいものだ」と3回畳み掛けます。彼らは色々な規則を作っていましたが、その世界は表面的な敬虔だけで、実態は、神を恐れることも憐れみもない世界でした。彼らは人間社会の中で、権威と力を持ちたいだけだったのです。

・預言者たちを殺した先祖と同じ
「あなたがたは、預言者たちの墓を建てている。しかし、あなたがたの先祖は預言者たちを殺した」とあります。ここでも律法専門家たちが、預言者たちを敬う素振りをしながら実態は、先祖と同じように神に敵対し、神が派遣した預言者の迫害者、殺害者であることを避難しています。さらには「預言者の血の責任を、この時代が問われる」とあります。それは主イエスを捨て去ることで、彼ら自身も神の民としての立場から捨て去られ、新しい民が起こされることになると宣告しています。

・知識の鍵を持ち去り
 さらに「知識のかぎを持ち去り、自分もはいらず、はいろうとする人々をも妨げた」と避難しています。「知識のかぎ」とはキリストによる信仰義認の教理です。彼らは人間的な高ぶりと歪曲のために、聖書の専門家でありながら、聖書を理解せず、聖書が伝える救いの鍵を自らも理解できず、民にも提供しなかったのです。
 ローマ11:20に「… 高ぶらないで、かえって恐れなさい」とありますが、私たちも同じ轍を踏まないように恐れをもって知識の鍵を保ちたいと願わされます。

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