・種まきのたとえ
主イエスは神の国が、どのようにして拡大していくかを「種蒔きのたとえ」で示しています。「種を蒔く人」とは、小麦などを蒔く農夫のことですが、当時の播種は大雑把であったので、「道ばた」「岩の上」「いばらの真中」などに種が落ちることがありました。そのような悪い場所を例示しながら、種は「良い地」のみしっかりと育つことを示しています。
・種蒔き…不適切な土地
主イエスは弟子たちにたとえの意味を開示します。まず種とは「神のことば」とし、「道ばたに落ち…踏みつけられ空の鳥が来て食べてしまった」とは悪魔によって聞く人の心からみことばを持ち去るからと。「岩の上に」とは、すぐに喜んで信じるが、「試練のときに身を引いてしまう」と。「いばらの真中」とは、みことばが「この世の心遣いや富みや、快楽によってふさがれる」人です。これら3つの不適切な例は、いずれの場合も神の国の祝福と生命に至りません。
・良い地
「良い地に落ちるとは」「正しい、よい心でみ言葉を聞くと、それをしっかりと守り、よく耐えて、実を結ばせる」とあります。「正しい、良い心」とは、みことばを誠実かつ素直に受け入れ、深く思い巡らして、心の奥底にまで刻む人です。また世の誘惑と快楽よりみことばを優先して信じ守り、忍耐して従うのです。そのようにして神の国の祝福と生命を獲得するのです。
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