・主の名と救い
かつて神は、アブラハムら父祖たちには「全能の神」としてご自身を啓示されました。今、モーセと民には新しく「主という名」でご自身を現されました。それによってご自身をさらに明瞭に示し、また民を救うためでした。神がご自身を現された時に、新しい救いの時代が起こるのです。
・契約と贖い
「主の名」は契約と密接に関係します。神は父祖との契約を思い起こされ、それに対して真実かつ恵みをもって実現する方です。すなわち、民の苦悩と叫びを聞き、そこから救い出す方です。またご自分の家族として最大限の努力と犠牲でもってしても贖い出す方であることを告げています。
・わたしの民、あなたがたの神
「わたしの民とし、わたしはあなたがたの神となる」とは、神の救いの目的です。この目的に従って、神は民を救い、愛し、訓練することによって聖なる神の民として整えていくことになります。
私たちは新約の民であり、さらにすぐれた契約と救いに招かれています。その目的は、旧約の民よりも、さらにすぐれたものです。その目的にしたがって、私たちに対しても、神は愛を示して祝福し、あるいは訓練して聖なる民としようとしておられるのです。