2019/4/28 使徒の働き28:11~31 ローマでの宣教

・ローマで
 パウロはマルタ島から船でナポリ郊外の町ポテオリに着き、そこからアッピア街道を通ってローマにたどり着きます。ローマでは軟禁状態で、そこでローマ在住のユダヤ人に福音を証ししました。パウロはユダヤで弁明したようにイエスこそが律法と預言者によって到来した神の子キリストであることを証しし、また彼によって救いが成就し神の国が到来したことを伝えました。

・ユダヤ人たちの拒絶
 ところがローマのユダヤ人たちもまた、イエスの福音を受け入れようとしませんでした。そこでパウロはイザヤ書6章のかたくなの預言を示します。つまり「あなたがたは確かに聞きはするが、決して悟らない。確かに見てはいるが、決してわからない。」とあるとおりです。彼らの先入観と高慢のため「心は鈍くなり、その耳は遠く、その目はつぶっている」状態となっていたのです。それは立ち返り、わたしにいやされることのないため」と続きます。彼らが拒絶したのではなく、神によって拒絶されたということです。

・異邦人に
神のこの救いは、異邦人に送られました」とあります。ユダヤ人の躓きによって、かえって異邦人に福音が提供されることになったと言うことです。神の子を犠牲にし、旧約の民を犠牲にして、神は救いと愛を異邦人に向けてくださったと言うことです。今の時代、世界の果てに位置する私たちにも伝えられているのです。しっかりと福音に耳を傾け、感謝をもって受け取りましょう。