・自分自身と群れ全体とに
パウロはミレトにおける告別説教で長老たちに対して「自分自身と群れの全体とに」「気を配りなさいと」と命令します 。自分自身の信仰と共に教会全体にと言うことです。ちょうど羊飼いが羊の群れの安全に心掛け、健康と成長のため、群れとして保たれるために「気を配る」のと同じです。
・神の血で贖われた教会
「神がご自身の血をもって買い取られた神の教会」とあります。神の子キリストの血の代価によって贖われたということです。その血は生命そのものであり、世の何ものよりも尊く、永遠の価値をもっています。故に教会も神の目には何よりも高価な群れです。 その尊さを覚えさせて、さらに「牧しなさい」「監督」しなさいと勧めています。それに対してリーダーとして立てられた人々は、召命感をもって応答する必要があります。
・狂暴な狼
「狂暴な狼があなたがたの中にはいり込んで来て、群れを荒らし回る」とあります。これは異端に対する警告です。パウロの時代にも、ユダヤ主義の異端がありました。それ以来、「凶暴な狼」が手を替え品を替えて、教会に侵入してきました。
現代、知られている異端には、統一原理、エホバの証人、モルモン教などがあります。最近はタラッパンや全能神など、得体の知れないものもあります。この点で、教会のリーダーたちは「目を覚まして」警戒を怠ってはならないのです。