・律法問題
ユダヤ地方からアンテオケ教会に下ってきたある律法主義の教師たちは「モーセの律法に従って割礼を受けなければ…救われない」と主張しました。パウロたちはただ信仰だけで救われると教えていたので、両者は激しく対立することになりました。そこでパウロたちはエルサレム教会に行って使徒と長老たちとこの問題について、協議することにしました。
・エルサレム会議
エルサレムにおいても、律法主義の教師たちは激しい主張をしていました。そこでこの問題について、主だった者たちで会議を開くことになりました。いわゆるエルサレム会議です(AD48年)。会議も激しい論争となりましたが、最後にペテロが立って異邦人が信仰だけで聖霊を受けたことを証言します。それは神が異邦人を信仰だけで義として受け入れた証拠であり啓示であると語ったのです。その後、ヤコブが預言書を引用してペテロの意見を支持しました。それが結論となり、信仰義認の教理が確定しました。
・内なるエルサレム会議
私たちの教会では、聖書が語るとおり信仰義認の教理を受け入れ、それを告白しています。しかしこの教理は、一人一人の信仰生活の中で、深められ確立されなければなりません。生まれながらの人間は、律法主義の体質を持っています。つまり、自分の業や能力により自己評価をしたり、周囲の評価を求めるのです。しかし、信仰だけで義とされ、愛の中にあることを確信すべきです。