・ガザに下る道で
ピリポは御使いの指図にしたがって「ガザに下る道に」向かいます。するとそこにエチオピヤ人の宦官が、エルサレム巡礼から帰国する途上にありました。彼は馬車の上でイザヤ書53章を読んでいました。そこにはキリスト預言があり、またキリストによって外国人も不具者も「主の集会に加えられて」救われる約束がしるされていました。
・導く人がなければ
ピリポは彼に近寄って「あなたは、読んでいることが、わかりますか」と問うと導く人がなければ、どうしてわかりましょう」と答えました。そこでピリポは馬車に乗り、宦官にイザヤ書53章に記されている苦難のしもべは、誰であり、彼は何をしたのかについて 「宣べ伝え」ました。「宣べ伝える」とは使徒的解釈によってイエスこそキリストであると語ることです。それによって、封印された謎であった一切が明瞭にされ、罪人も外国人もハンディがある者も、すべてが救いに入るのです。
・救いとバプテスマ
宦官はピリポの証を信じて、通りがかりの水場でバプテスマを受けました。バプテスマは明確な信仰告白であり、救いと神の国に入る門です。
神はご自身で求道する者たちを起こしておられます。同時に神は私たちをその求道者のもとに導こうとしておられます。私たちはその出会いの中で、ハッキリとイエスこそキリストと宣教するのです。