2017/11/05 エレミヤ31:1~8 荒野と恵み



・荒野と恵み
 エレミヤは未来の「その時」について預言をします。それは第一にバビロン捕囚の時についてです。「その時」彼らは苦難を味わうのですが、いわばその「荒野で恵み」得るとあります。神のお取り扱いは出エジプトの昔から同じです。神の民であっても苦難を体験することがあるのですが、そのただ中で神の恵みを発見するのです。

・「出て行って」
 「出て行って休みを得よ」とあります。「出て行く」とは、古い集団、肉的な集団から出て行くということで、結果的に捕囚の民は「出て行った」のです。その先は孤独と苦難がありましたが、そこで新しい神体験が始まることになりました。
 このことは新約の民である私たちの場合もまったく同じです。私たちもまた古いしがらみから「出て行って」神との出会い、霊的安息に入るように神は招いておられるのです。

・永遠の愛
 「永遠の愛をもって、わたしはあなたを愛した」とあります。途切れることなく、妨げられることなく注がれる愛が、永遠の愛です。しかも神の熱心さと深さによる愛です。
 神は私たちをも愛しておられます。その愛に面と向かって出会うのは、私たちの場合も「出て行って」ということです。古いしがらみから「出て行こう」とするときに、不安が伴いますが、それを克服して、はじめて神が備えている新世界に入ることができるのです。