・愛がないなら
婚約式の前に、夫婦関係についてお話しします。テーマは「愛」についてです。1コリント13章は教会の交わりだけではなく、夫婦関係についてそのまま適応できます。1~3節では「愛がないなら」という言葉がくり返し語られ、「何の値うちもない」「何の役にも立たない」と結論づけられます。結婚して夫婦になることで、色々な目標を持つのですが、「愛がないなら」「何の値うちもない」ということになります。
・愛の実際
パウロがここで言っている「愛」とは、観念的ではなく、隣人に対する「愛」です。夫婦の場合は、それぞれ目の前にいる伴侶ということになります。愛は、その具体的な関係の中でのみ形づくられます。「愛は寛容であり、愛は親切…」とあります。それはどちらも自分勝手を押さえて、相手を受け入れる態度です。「すべてをがまんし…」もまた、自分の直情的な怒りを抑えて、相手を建て上げることを第1とする態度です。それは生来の人間には不可能なのですが、それでもキリストの愛の中で、達成しようと志すことが大切です。
・愛は絶えることがない
「愛」は決して華やかなものでなく地味なものです。しかし「愛は決して絶えることがありません」と断言します。互いに不完全で異なる者どうしが、夫婦となります。神はそこで完全、永遠の価値を作ってくださるのです。