・パウロの投獄
パウロは福音宣教の異邦人の使徒として、第1次、2次、3次伝道旅行を成し遂げ、爆発的に福音を拡大させた立役者でした。しかし、彼はローマ当局に投獄監禁されるという事態に陥りました。「私の身に起こったこと」ととは、そのことで、それは教会全体の福音宣教の拡大を頓挫させ、弟子たちの伝道意欲を挫折させる事態のように思われました。
・福音の前進
ところが、人間的な思いとは裏腹に、「かえって福音を前進させること」になりました。それはパウロが投獄されたのが、犯罪によるのではなく、ただ「キリストのゆえ」であることが明らかになったからでした。パウロの投獄を通して、彼の命をかける程の宣教の情熱が明らかになったと言うことです。それを知り、人々の心に感動が起こり、パウロの精神に従って、「恐れることなく、大胆に」福音を語るようになったからでした。
・福音のコイノニア…教会
パウロは、このことを是非とも「知ってもらいたい」と願っていました。それによって福音宣教と共にキリストが臨在し、人間の力を超えて働いて下さっていることが明らかになるからです。それは信仰者一人一人と教会の力と賛美となります。教会とはそのような福音のコイノニアなのです。