・後の弟子たちと「一つ」
主イエスは福音を通して弟子になった者たちも12弟子と同じように愛し、一つになるように執りなしています。「あなたがわたしにおられ、わたしがあなたにいるように」とありますが、それは三位一体の神の特有の存在形態です。個を保って存在すると同時に、密接な交わりの中にあることを示します。弟子たちの間でそのような「一つ」の交わりを築くとは、互いが互いを心の内に想うこと、祈ることです。その霊的「一つ」を土台として、具体的な「一つ」の交わりが築かれるのです。
・栄光と「全うされた一つ」
「栄光」とは、神の臨在と愛と救いのすばらしさのことで、その「栄光」は、互いの交わりが深められように導きます。主イエスは「栄光」を教会に与え、「全うされて一つ」になるように祈っています。それは父と子の交わりのように強く、深く、広く、長く交わりが築かれることです。
・世が信じるため
「世が信じるため」とあります。世の特徴は罪、敵対、ねたみ、憎しみ、分裂です。その状態はさながら闇であって、人々は絶望しています。しかし教会の「一つ」の交わりを見る時に、世にはない光を覚えます。また神の栄光が教会に留まっているので、心の内でも不思議な栄光を覚えるのです。そのようにして、世の人も神の救いが「一つ」の群れの中にあることを信じるようになるのです。