2014/6/29 ヨハネ福音書8:1~11 イエスの世界



・姦淫の現場で捕らえられた女
 主イエスが神殿で教えていたときに、律法学者たちが姦淫の現場で捕らえた女を連れてきました。彼らは主イエスを試みるために、わざわざ姦淫の現場を見張って女を捕らえてきたのです。

・律法学者たちの試み
 律法学者たちは、主イエスに対して、この女をモーセの律法に従って石打にするかどうかを問います。それは主イエスに対する試みでした。つまり、もし主イエスが石打にするようにと言えば、民衆の心が離れ、しかも支配者ローマの法を犯すことになります。否定すれば、律法の違反者というレッテルが貼られることになるのです。

・裁く者を裁く
 彼らが「問い続けてやめなかったので」主イエスは「あなたがたの内で、罪のないものが、最初に彼女に、石を投げなさい。」 と語ります。裁こうとする者たちに対して、完全なる律法遵守を要求しているのです。罪人が罪人を裁くことはあり得ないからです。

・イエスの世界…赦し 
年長者たちから始めて、ひとりひとり出て行き、イエスがひとり残された女はそのままそこにい。」 とあります。主イエスは唯一の正しい方、女はすでに心から悔い改めていたのです。そして主イエスは女に対して「私もあなたを罪に定めない」と優しく語っているのです。