2014/6/8 ヨハネ福音書7:26~36 何処から何処へ



・戸惑いと躓き
 ユダヤ人たちは主イエスの教えに驚きながらも、戸惑いと躓きを覚えます。それは主イエスの出生が地上であるのに、どうしてイエスがキリストであるはずがあろうというものでした。彼らは神のキリストは、人間であるはずはなく、突然、天から現れる神の子という考えを持っていたからでした。

・イエスは何処から
わたしはその方から出たのであり、その方がわたしを遣わしたとあります。確かに、主イエスは女から生まれ、地上で育ち地上で生活している人の子でしたが、その霊においては、神から生まれ、神によって遣わされた者です。この霊の側面こそが主イエスの本質です。

・イエスは何処へ
それから、わたしを遣わした方のもとに行きます」。主イエスは、しばらく地上にいますが、それから、父の神の元に戻るということです。父の神の元こそが主イエスの故郷です。
 つまり主イエスは地上にしばらく留まることによって、ご自分の民を贖い、彼らに永遠の生命を与え、そしてご自分のおられる天に彼らを導くのです。

・私たちは何処へ
 「何処から来て、何処に行くのか」という問いに対して答えを持つことは、私たちの現在の生き方を意味あるものにします。私たちは、キリストを信じることで、確かに地上から出た者ですが、今は、キリストと共に天に向かう者とされています。この展望をいつも覚えて、それに相応しい歩みをしていくのです。