2023/1/8 詩篇23篇 主は私の羊飼い

 ・主は私の羊飼い
 詩人は、神である主と自分との関係を羊飼いと羊にたとえています。羊飼いは、自分の羊を愛と誠意をもって全面的に守り、養い、育みます。羊は、自分の羊飼いを、やはり全面的に信頼して、従うのです。「私は、乏しいことはありません」とはその告白です。

・主は私を緑の牧場に
 「私を緑の牧場に伏させ…いこいの水のほとりに伴われ」とは、新鮮な牧草地でくつろぎ、少しの渇きを覚えたときでも安全に水場に導かれるというふうに、主に信頼する喜びと幸いを告白しています。これは単に霊的にというだけではなく、生活全体における幸せの約束です。
「死の陰の谷」とは、人生最大の危機です。世の人々は、恐れと不安にとらわれる時ですが、主の羊、神の民にとって何の恐れもありません。全能者である「あなたが」「私とともにおられる」からです。

・ いつくしみと恵み
「いつくしみ」とは「良いこと」「幸い」ということで、「恵み」とは、旧約のキーワード「ヘセド」です。主なる神は、聖書全体を通して、ご自身を「いつくしみとめぐみ」の神として啓示しておられます。
 私たちは、新年初頭にあたって、「主の羊」として、詩人とともに、「私のいのちの日の限り、いつくしみと恵みとが、私を追ってくる」と信じ、告白しましょう。

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