・カイザルに税金?
主イエスの生命を狙う祭司長らは、義人を装った間者を送って、イエスを罠にかけ、ローマ総督にひきわたそうとと企みました。彼らは「カイザルに税金を納めることは律法にかなっているかどうか」との質問をし、どう答えてもイエスの立場を危うくしようとします。まさしく毒をはらんだ質問です。
・カイザルのものはカイザルに
主イエスは彼らの企みを見抜いて対応しています。まずはデナリ銀貨を取り出させて、そこにカイザルの肖像と銘が刻まれていることを確認させます。それによって地上の政治経済の支配権はどこにあるかを示しています。そのようにして「カイザルのものはカイザルに返しなさい」と返答します。
・ 神のものは神に
しかし主イエスの強調点は次にあります。「神のものは神に返しなさい」です。人間は神に似せて創造され、神の肖像、神の銘が刻まれた「神のもの」です。表面的に装いながら世的悪意や欺きにうつつを抜かすことは、本来のあり方から逸脱した姿です。
そこで「神のものを神に返す」とは、表面的にではなく、心から神を礼拝することです。詩篇51:16に「神へのいけにえは、砕かれたたましい。砕かれた、悔いた心。」とありますが、まさしくそのような礼拝です。
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