・ある盲人
主イエスがエリコに近づいた時の出来事です。ある盲人が道ばたで物乞いをしていましたが、イエスが通りかかるという噂を耳にしました。彼は以前から、主イエスの業と説教について聞いていて、心の中に信仰が養われていました。
そこで彼は大声で「ダビデの子のイエスさま。私をあわれんでください」と叫びました。「ダビデの子」とは神の子キリストを意味します。その方が惨めな自分をもあわれんでくださるという信仰からの叫びでした。彼は先の役人とはことなり、「あわれみ」の意味をよく知っていました。
・「ますます…叫び」
例によって、主イエスの周囲にいた弟子たちは、彼とその叫びを煩わしいものとしてたしなめましたが、その妨げにも関わらず、彼は「ますます…叫び立てた」とあります。「叫び立て」とは単に感情的ではなく、意志的信仰に基づく叫びで、彼の強い信仰の現れです。また妨げの中で、その信仰が強められたことの現れです。
・「あなたの信仰があなたを…」
主イエスは彼を呼び寄せてから、改めて、彼のニーズを明確にしてから癒やしの言葉を語られます。さらに付け加えて「あなたの信仰があなたを直した」と語られます。癒やしの力と恵みは神によるのですが、それはいつの場合でも、心からの「あなたの信仰」がその管となり「あなたを直す」ことになるということです。「直した」とは、直訳は「救った」です。
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