2022/4/10 ルカ福音書18:31~34 「人の子」のミステリー

 ・エルサレムに向かって
「エルサレムに向かって…すべてのことが実現される…。」主イエスは、弟子たちをそばに呼んで、エルサレムで実現する「人の子」の出来事について伝えます。 エルサレムはダビデによって建てられた町でアブラハム契約、ダビデ契約による救いの実現する場所として預言者たちが一様に預言している場所です。

・「人の子」の受難と復活
「人の子は…引き渡され…殺します。」ここで「人の子」とあるのは、キリストのことです。しかし、主イエスは栄光のキリスト観と区別するために、あえて「人の子」という称号を用いています。人々の考えとは異なり、「人の子」は敗北者のようにして異邦人に引き渡されて、虐待されて殺されます。
「しかし、人の子は三日目によみがえり」とあります。人の子は砕かれ、死んだ後に、神の全能の力によって復活し、神のキリストであることが明らかにされるのです。

・「人の子」のミステリー
「弟子たちには、これらのことが何一つわからなかった。…このことばは隠され…」とあります。弟子たちは、世的キリスト像ばかり求め、体質的に俗悪であったからです。
 しかし彼らが「人の子」のミステリーが顕にされるときがやがて来ます。それは「人の子」が、預言どおりに十字架上で死んで復活した後です。さらに彼ら自身の世的キリスト像と肉的人生観が打ち砕かれたときです。そのときに、神は彼らの目の覆いを取って栄光のキリストを示されるのです。

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