・ツァレファテの母の信仰
ツァレファテの寡婦は、飢饉のときにエリヤの神、主を信じて自分と息子の生命を救うことになりました。彼女がエリヤの命令に従って、主なる神を第1としたからでした。その結果、「かめの粉は尽きず、そのつぼの油はなくならない」という地上の生命についての恵みと賜物を獲得したのでした。
・母の訴えと息子の復活
それからまもなく彼女の息子は重病となり、死んでしまいます。そのときには、彼女は息子の死を諦めきれず、エリヤのもとに行って悲しみと怒りをぶちまけて、その不条理を訴えます。その訴えに動かされてエリヤは神に祈り、結局、彼女の息子を復活させます。その復活は新約の復活の生命の雛形です。
・ 母の信仰と祈り
母親は神によって、子供の生命を委ねられています。その役割は、地上の生命を産み出して保つことと同時に、息子にも天上の生命が授けられるように祈ることです。
教父アウグスティヌスは「告白」の中で、母モニカについて次のように記しています。「(母は私を)肉体においては、時の中に、心においては、永遠の光の中に、産み出した」と。まさしく、母に対する最高の賛辞、感謝の言葉だと思います。
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