2021/4/25 ルカ福音書11:1~4 主の祈り

 ・主の祈り
 主イエスは弟子の求めに応じて「主の祈り」を教えました。その祈りは短いのですが、祈りの全体と本質を示すものです。
 「父よ」という呼び掛けで、祈りが始まります。弟子たちはキリストによって神の子としての立場が与えられているという前提のもと祈りが始まります。つまり祈りは、私たちが、神の子たちと自覚し、実際に神との交わりを持ち、その生命に生かされる手段ということです。

・御名と御国
「御名があがめられますように」とは神が、真実の神が神として明らかにされ、聖別され、礼拝されるようにという祈りです。「御国が来ますように」とあります。御国は世の終わりに完全な形で到来しますが、神の子たちは地上に執着することなく、救いの完成となる神の国を待望します。また、先取りした形で今の時代にも神の国が現れることを求める祈りです。

・糧、罪の赦し、試みの守り
 前半は神との関係、後半は私たち自身についての祈りです。その内容は日ごとの糧、罪の赦し、試みからの守りです。その場合も、神に全面的に頼り、依存することの告白と求めです。そのようにして、私たちが地上にあって、自ら誇ることなく、ただ神の恵みに生きる神の子たちであることを自覚し、また証しするのです。

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