・「新しい」「古い」の不一致
イエスはご自分がもたらした新しい救いについて2つのたとえを用いて語ります。一つは「着物の継ぎのたとえ」のたとえ、もう一つは「ぶどう酒と皮袋」のたとえです。 どちらも新しいものに古いものは合わないことを示しています。そして結論として「新しいぶどう酒は新しい皮袋に入れなければなりません」と明言します。
・新しいぶどう酒 新しい皮袋
主イエスがたとえる「新しいぶどう酒」とはキリストの救いを示しますが、具体的には昇天後にくだされる御霊です。御霊はキリストの心であり、神を慕い神に向く「子としての霊」です。そして御国相続の証印であり、地上に置いて「愛、喜び、平安」など豊かな実を結びます。地上の人々の想像を超えた「新しい救いの霊」です。
「新しい皮袋」は信仰であり、他は必要とされません。それは形にとらわれない心の器であり、実に柔軟です。それ故に、どこの誰でも持つことができる器です。
・徹底して信仰
しかし地上に生きる者は、初め信仰でもって始まったとしても、次第に外見や形式の信仰生活に退化する危険が伴います。それは私たちも、例外ではありません。そこで絶えず初心に立ち戻ると同時に、初めの信仰をどこまでも徹底していく姿勢が大切です。
その模範はアブラハムですが、彼の信仰の生涯は「信仰がますます強くなって」(ローマ4:20)と証言されています。
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