2020/1/5 ルカ福音書2:41~52 宮の中の少年イエス


12歳の過越まつり
 両親とも、敬虔な信仰者であったため、イエスは、毎年、両親と共に過越の祭りの際に、エルサレムに上りました。そのイエスが12歳時のエピソードが記されています。少年イエスは、両親と地域の人々の集団と別行動をとったのです。両親は帰り途上で気づき、イエスを捜索しました。

・宮の中の少年イエス
 その3日後に両親はイエスを宮(神殿内)で見つけました。「イエスは教師たちの真中にすわって、話を聞いたり質問したりして」いたとあります。イエスは、神のあり方を捨てて無になり、人と同じようになられました。その実際的な姿を垣間見ることができます。人として教師から学び、聖書の知識と理解を深めていたのです。

・父の家に
 母の叱責に対して主イエスは答えます。「わたしが必ず自分の父の家にいることを、ご存じなかったのですか」。「自分の父の家」とは、エルサレムの神殿のことです。神臨在の場所、神のことばがあるところという意味があります。またご自分が神の子であるという自意識を明確に持っていたことが分かります。

・教会教育
 このことは、私たち神の民の教会教育の重要さを覚えさせます。教会での聖書の学び等は、すべて神の子としてのアイデンティティーを養います。さらに教会は、神の子としての人格と良心、死生観と世界観の養成の場とされいるのです。