・マリヤへのみ告げ
六ヶ月目にみ使いガブリエルはナザレのマリヤのもとにおとずれます。あいさつの後、彼はマリヤに男の子の誕生のみ告げをします。彼の名はイエスで「いと高き方の子(神の子)」「ダビデの王位」を持つ者となると預言します。「男の子」の誕生は旧約聖書で一貫して約束されてきたことで、アダムの堕落による罪と死の支配からの救い主のことです。
・神にとって不可能はない
マリヤはみ告げに驚きながらも、なぜ処女の状態で神の子を生むのかと問いかけます。それは信仰を深めるための問でした。み使いは「聖霊があなたの上に臨み」「いと高き方の力があなたをおおい」と語り、最後に「神にとって不可能なことは1つもありません」 と語ります。 それは聖書の神の全知全能を示した答えでした。
・マリヤの信仰
マリヤは言います「…どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように」。処女である自分が「男の子」を身ごもること、しかも「神の子」を宿すことを信じる信仰は、きわめて優れた信仰です。この信仰によってマリヤは新約の民の信仰の先駆けまた見本となりました。
私たちはマリヤのように胎にキリストを宿すことはありませんが、マリヤにならった信仰により心にキリストを宿すのです。