・あいさつ
コロサイの町は現在のトルコ内陸にありました。交通の要所として商工業が栄えていました。そこに福音が伝えられたのはパウロのエペソ伝道の頃と思われます、パウロ自身は直接、訪ねたことはありませんでした。
しかしパウロは、手紙において使徒としての立場を明瞭にしています。それは教会が使徒的福音のもとにしっかりと立つことを願っていたからです。彼らもまた福音によって「聖徒たち」とされ、新しい時代の神の民として整えられなければならなかったのです。
・祈りと愛
パウロはコロサイ教会を見てはいませんでしたが、愛していました。その愛は具体的には、まず祈りという形で示されていました。「いつもあなた方のために祈り…感謝している」とある通りです。「聖徒たち」の成長は、単に福音を蒔いただけではなされず、多くの祈りによるのです。
・信仰と愛のため
パウロが「聖徒たち」のために祈り感謝していた内容は、彼らのうちに福音によって信仰が深まり愛が増し加わることでした。「信仰から信仰に進ませる」とありますが、信仰は成長していくものです。また愛とは仲間内の人間的な愛ではなく、多くの聖徒たちをも愛する神の愛アガペーです。
私たちの教会の場合も、キリストの福音によって信仰と愛が育っていますが、さらに愛の祈りによって成長していくことを願うのです。