2018/12/16 ミカ書5:1~9 キリスト預言


・暗闇の中で
 預言者ミカは近未来の危機を預言しています。それは町が外国軍によって支配される暗闇の時代についての預言でした。しかし、神はミカに対して、暗闇の中で遠未来の希望を啓示されます。また、ミカも暗闇の中で絶望することなく、恵みの神に期待していたので、その希望の預言をしっかりと受け止めています。

・キリスト預言
ベツレヘム・エフラテよ。あなたは最も小さいものだが、イスラエルの支配者になる者が出る。
 有名なミカ書のキリスト預言です。マタイ2章とヨハネ7章で引用されています。ベツレヘムはエルサレム南方10キロにある町でした。ボアズ/ルツ物語の舞台、ダビデの出身地です。「最も小さいもの」とあるようにこの町は、当時、「小さく」、人の注目を集めるようなところではありませんでした。しかしミカは、「イスラエルの支配者になる者が出る 」とキリストの誕生地となることを預言しています。神は先祖ダビデに誓った約束を必ず成就させることを示しています。

・キリストの小ささと信仰
 彼の民となる者に要請される条件は「彼らは人に望みをおかず」で、目に見える大きさや外見に囚われないということです。実際にキリストがベツレヘムに誕生したとき、彼の小ささと貧しさ故に、多くの人々は目を留めることもありませんでした。ただ小ささという躓きを乗り越えた者たちだけが彼を知ることとになりました。