・「美しの門」で
ペテロとヨハネが神殿にある「美しの門」を通ろうとしたときに、ちょうど足にハンディーキャップがある男が運ばれてきました。彼はそこで毎日、施しを求めていたのです。「美しの門」は形と装飾が美しかったのでその名がついたのですが、それは神殿にまつわる神の祝福を象徴する名でした。
・イエス・キリストの名
男は早速、ペテロたちに施しを求めましたが、ペテロは「金銀は私にはない」と答えます。実際に、彼らは金銭を持ち合わせていなかったし、生活は豊かではありませんでした。さらに続けて「私にあるもの」と言って「ナザレのイエス・キリストの名によって、歩きなさい。」と命じました。ペテロは金銭よりも、さらにすぐれた財産は「イエス・キリストの名」という強い確信を持っていたのです。権威ある「名」は決してむなしくはなく、力があります。ましてや神の子イエスは生きており、その名があるところに永遠の力が現れるのです。
・美しい「イエスの名」
ペテロが語った言葉と共に「たちまち、彼の足とくるぶしが強くなり、おどり上がってまっすぐに立ち、歩きだした」とあります。さらに「歩いたり、はねたりしながら、神を賛美し…」とあります。肉体が癒され、神を賛美する心がよみがえったのです。神殿と門の外見は美しかったのですが、さらに美しく喜ばしい「名」はイエス・キリストの名であることが証明された出来事でした。