・アナニヤ,サッピラ事件
信じた者の群れは心と思いを一つにし、財産も共有する場合もありました。バルナバは自分の土地を売り払い、その代金をすべて献げて、みなの称賛をえました。
ところがアナニヤとサッピラ夫婦は皆からの尊敬と称賛を獲得するために、一部の財産を隠して、すべて献げたという虚偽行為をなしました。しかも夫婦で口裏を合わせてなしたので、ペテロはそれを厳しく非難しました。
・裁き
「サタンに心を奪われ」とは使徒の言葉です。単に偽ったというだけではなく、信者の群れでの虚偽行為は、サタンの奴隷、手先としての反逆と断じたのです。事実、サタンはそのようにして、教会に忍び込もうとしていました。それは「 聖霊を欺い」た行為であり、神に対する反逆です。
ペテロが彼らの虚偽を暴いたとき、アナニヤもサッピラも、即座に「倒れて息が絶えた」のでした。ただちに神の裁きが下ったのです。
・教会と聖
「教会全体…非常な恐れが生じた」とあります。ここで初めて教会という言葉が用いられています。今や教会は、神殿に変わる神臨在の場所であることが明らかにされたのです。「非常な恐れ」とは神への畏怖です。
この事件を通して、教会が神臨在の場であり、聖なる領域であることを顕わにさせたのです。