第2次バビロン捕囚
BC597年の第2次バビロン捕囚があった後の預言です。この時、バビロンのネブカデネザル王はエホヤキン王とともに、王族貴族、兵士、職人など国の主だった人々を捕囚として連れ去りました。残った者たちは捕囚の者たちを不憫と思い、自分たちはラッキーと思っていました。
・二籠のいちじく
エレミヤの預言は、そのような人間的考えを覆す内容でした。「主の宮の前に二かごのいちじくが置かれて」おり、「一つのかごのは非常に良いいちじくで 」「もう一つのかごのは非常に悪いいちじく」という幻でした。神はその幻について、良いいちじくは「捕囚の民」、悪いいちじくは残された者と語られます。それは人々が考えていたこととまったく正反対の運命ということになります。
・どんでん返しの原因…心を尽くし
どんでん返しの原因についてもエレミヤは預言します。「彼らが心を尽くしてわたしに立ち返るからである」。つまり捕囚の民は苦難の中で悔い改めて、主なる神に立ち返ることになり、神の祝福を受けて、帰還することになるということです。彼らの子孫は、やがてキリスト出現を目撃し、新生することになります。反対に残った者たちは、心高ぶったまま悔い改めることなく、神に憎まれ永遠に滅び尽くされるのです。